運動したときや、たくさん筋肉を使ったあとに
そのままにしておくと筋肉の長さが短くなります。
これは筋肉が運動して運動神経がはたらくと、
筋が収縮するためのスイッチが入るからです。
運動後はそのスイッチが入ったままの状態になるので、
ゆっくりリラックスした状態でストレッチすることで、
このスイッチをオフにしなければなりません。
しかし、そのスイッチが入ったままの状態で放置しておくと、
筋細胞の一部がお互いに結合し合い硬くなっていくと考えられています。
日頃のストレッチは重要ですが、
筋肉を使ったあとのストレッチはもっと重要なのです。
毎日、あるいは体を動かしたあとに必
ずストレッチする習慣がある人と、ない人の違いは柔軟性の質です。
日常的にストレッチの習慣がない人が、たまたまストレッチをしても、
筋肉を覆っている筋膜しか伸びません。
入浴後など、からだが温まっていると筋肉が伸びやすいのですが、
これは筋膜の柔軟性が上がっている状態で、一時的なものです。
持続的に柔軟性が上がるものではありません。
試しにこんなことをやってみてください。
まず立って前屈し、指先がどこまでいくかテストしてみましょう。
いったん起き上がってもう一度行ってみてください。
ほとんどの人が、先ほどよりも少しだけ柔軟性が上がったと思います。
また、お風呂に入る前と入った後では後のほうが柔軟性が上がっていると思います。
しかし、どちらも次の日になればまた最初の柔軟性に戻ってしまいます。
これは、筋膜の柔軟性が一時的に上がったことによるものです。
ゴルフの合間に、気がついたら首まわりや肩まわりをほぐしたり、
入浴後に5分でもいいから、からだを伸ばす習慣をつけましょう。
習慣化してストレッチを継続して行うようになれば、持続的に柔軟性が上がるでしょう。
スイングの可動域もひろがり、寒い冬でも安定したスコアが出せるようになります。