COLUMNコラム
【NSCA-CPT】|全米エクササイズ&コンディショニング協会認定パーソナルトレーナー資格の徹底解説

2025.11.29
みなさんこんにちは。パーソナルジム ノバス代表の脇坂です。
パーソナルジムを経営していると、「どの資格を取ればいいですか?」という質問を多くいただきます。これからパーソナルトレーナーとして活動していきたい皆さんにとって、どの資格を取得するか、そしてその資格がどのようなキャリアにつながるかはとても気になるポイントだと思うので、私自身の経営者として、そして元アスリートとしての視点も交えながら、それぞれの資格について詳しくご紹介していきます。
数多くある資格の中からまず紹介するのは、世界的に認知度が高く、日本でも多くのトレーナーが取得している人気資格のNSCA-CPT(Certified Personal Trainer)です。
フィットネスクラブからパーソナルジム、リハビリや高齢者向けの運動指導まで、幅広い現場で活かせる実践的な資格として注目されています。
本記事では、NSCA-CPTの基本情報から学べる内容、取得のメリット、活躍できるフィールド、さらに他資格との違いについて詳しく解説していきます。
NSCA-CPTの基本情報
NSCA-CPTは、アメリカに本部を置くNSCA(National Strength and Conditioning Association/全米ストレングス&コンディショニング協会)が認定するパーソナルトレーナーの資格です。
NSCA は、ストレングス(筋力強化)やコンディショニング(体力調整)の分野で世界的に権威を持つ団体で、その中で CPT(Certified Personal Trainer) は、クライアントの健康増進・体力向上を目的に、安全かつ効果的な運動指導を行うトレーナーを認定する資格です。国際的な信頼性が高く、海外での活動を視野に入れる人にとっても大きな武器になります。
認定団体
- 本部:NSCA(本部:アメリカ)
- 日本窓口:NSCAジャパン
受験条件
- NSCAジャパン会員である
- 満18歳以上
- 高等学校卒業者または高等学校卒業程度認定試験合格者
- 有効なCPR/AEDの認定者
試験概要
NSCA-CPTの試験は、スコアード問題140問とノンスコアード問題15問で構成されています。そのうち、エクササイズテクニックなどに関する映像や画像を見て解答する問題が25〜35問含まれます。
出題範囲
- クライアントに対する面談と評価
- プログラムプランニング
- エクササイズテクニック
- 安全性、緊急時の手順、法的諸問題
- ノンスコアード問題
- 問題数 155問
- 試験時間 3時間
- 受験料 46,090円(税込み)
- 合格率 約70~80%
公式HPによればNSCA-CPTの試験は合格率が約80%と少々高めです。しかし、合格率が50%台だった年もあるので油断はできません。
特に解剖学や運動生理学といった基礎知識をきちんと理解していないと合格は難しいです。NSCA-CPTの勉強方法としては、独学や通信教育、オンラインスクールなどが一般的です。NSCA-CPTの試験で出題される問題は原則、公式テキストから出題されるので、公式テキストを徹底的に理解して何度も読み返すのが効果的です。
問題集や過去問は一度だけやって終わるのではなく、同じ問題を何度か解きなおすことで知識の習得が効果的に進みます。公式テキストや問題集は、NSCAジャパンショップ(オンラインショップ)で購入でき、NSCA会員は割引価格で購入できます。試験は日本でも定期的に実施されており、日本語でも受験できます。
学べる内容
NSCA-CPTを通じて学べるのは、単なる「筋トレの方法」ではありません。体の仕組みからプログラム設計、安全管理、そしてクライアントとの信頼関係の築き方まで、トレーナーに必要な幅広いスキルを習得できます。
- 運動生理学と解剖学
筋肉や骨格、神経系の働きを理解し、正しいフォーム指導が可能になります。これにより、クライアントが効率的にトレーニングを行い、無駄な怪我を防ぐことができます。また、体の仕組みを知ることで「なぜこのトレーニングが必要なのか」を論理的に説明できるようになります。 - トレーニングプログラムの設計
クライアントの目的(ダイエット、筋力アップ、健康維持、姿勢改善など)に応じて、個別性の高いプログラムを作成します。トレーニング種目の選択だけでなく、負荷設定や進行計画の立て方も学べるため、初心者から上級者まで幅広い層に対応可能です。 - 栄養学の基礎
運動と食事は切っても切り離せません。NSCA-CPTでは、栄養素の働きや食事のタイミングについての基礎知識も学べます。これにより、クライアントに対してトレーニングだけでなく、生活全体の改善提案ができるようになります。 - リスク管理と応急処置
トレーニング指導の現場では、思わぬ事故や体調不良が起こることもあります。怪我を予防するための運動指導方法に加え、万が一の際の適切な応急処置(CPR・AEDを含む)についても学びます。これにより、安心安全な指導環境を提供できます。
心理的サポート
トレーニングは継続が命です。そのためにはクライアントのモチベーションを保ち、挫折しないように導く必要があります。NSCA-CPTでは、運動心理学や行動変容の基礎を学び、クライアントの心に寄り添った指導を実現できます。
資格取得のメリット
私が経営者目線でNSCA-CPTを取得する大きな魅力は、その国際的な知名度と信頼性にあります。NSCAは世界的に認められた団体であり、この資格を持つことで国内外問わず「科学的根拠に基づいたトレーニング指導ができる専門家」として評価されます。
実際に私が採用する立場にいるからこそ言えますが、NSCA-CPT保持者は即戦力として期待できます。体系的な知識と実践的なスキルを備えていると判断できるので、「安心して現場を任せられる人材」であると認識します。
さらに、CPT取得者は経験則に頼らず、しっかりと理論に基づいたプログラムを提供できるため、クライアントに成果を出しやすいという強みがあります。これは顧客満足度やリピート率の高さに直結し、長期的にビジネスを安定させることにもつながります。経営目線で見ても、この点は非常に大きな価値があります。
また、この資格が強いのは対象者の幅広さです。若者のボディメイク、高齢者の健康維持、アスリートの競技力向上まで、どんなニーズにも対応できる柔軟性があります。ジムを運営する側からすれば、多様なニーズに応えられる人材は欠かせません。だからこそ、CPT保持者は重宝されるのです。
最後にお伝えしたいのは、キャリアアップの土台としての価値です。NSCA-CPTは、上位資格である NSCA-CSCS(ストレングス&コンディショニングスペシャリスト) へのステップでもあります。
まずCPTを取得することで、さらなる専門性やキャリア展開に挑戦できる環境が整います。経営者としても、長期的に成長を見据えている人材には魅力を感じますし、本人にとっても確実に将来の武器になります。
活かせるフィールド

NSCA-CPTを取得すると、以下のようなフィールドで活躍できます。
- パーソナルジムトレーナー
- 個別指導に強く、顧客満足度の高いサービスを提供できる
- 個別指導に強く、顧客満足度の高いサービスを提供できる
- フィットネスクラブインストラクター
- 一般会員向けの運動指導やセミナーの実施
- 一般会員向けの運動指導やセミナーの実施
- 医療・介護施設での運動指導
- 高齢者やリハビリ目的の方への安全なトレーニング支援
- 高齢者やリハビリ目的の方への安全なトレーニング支援
- アスリートのコンディショニング
- 初心者から競技者まで、幅広い層のパフォーマンス向上に対応
どのフィールドで活動するかは自分の目的や将来像によって変わって来ると思います。たとえば「健康志向の高まりに合わせて幅広い世代をサポートしたい」という方には、フィットネスクラブやパーソナルジムでの活動が適しています。
一方で「高齢者の生活の質を向上させたい」と考える方にとっては、介護施設や地域の健康増進事業での活動がやりがいに直結します。また、「アスリートの競技力をサポートしたい」という方は、スポーツチームや部活動に関わることで大きな成長を実感できるでしょう。
私自身、現役を離れて経営者として多くのクライアントを見てきましたが、「体型を変えたい人」「生活習慣を改善したい人」「競技力を高めたい選手」「老後を元気に過ごしたい高齢者」など目的は本当に様々です。CPTがあれば、これらすべてに対応できるので「幅広い対象に対応できるトレーナーになりたい」という方には、強くおすすめしています。
他資格との違い
パーソナルトレーナー関連の資格は多く存在しますが、NSCA-CPTは特に以下の点で優れています。
- 国際的な認知度の高さ:日本国内資格と比較して、海外での活動にも強い。
- 科学的根拠に基づくカリキュラム:大学レベルの運動生理学や解剖学をベースに学べる。
- 幅広い対象者に対応可能:一般のフィットネス利用者から高齢者、リハビリ対象者まで対応できる。
トレーナー資格は数多くあり、それぞれに特徴があるので、どれを選ぶかはキャリアの方向性によります。例えば、NSCA-CSCSはアスリートのパフォーマンス向上に特化しており、競技スポーツ分野での活躍を目指す人に適しています。
一方、NESTA-PFTはビジネススキルや集客力の養成にも重点を置いているため、独立開業を目指す人に向いています。また、健康運動指導士や健康運動実践指導者は医療や介護の現場に強みを持つ資格です。
その中で、NSCA-CPTは「幅広さ」が最大の武器です。アスリートから高齢者まで対応できる汎用性は、今後のトレーナー人生を支える大きな財産になります。私もジムを拡大していく中で感じていますが、多様なニーズに応えられる人材こそがこれから求められるでしょう。
まとめ
NSCA-CPTは、トレーニング指導に必要な知識・スキルを網羅的に学べる、世界基準のパーソナルトレーナー資格です。トレーナーとして多くの人の体づくりに携わってきた経験から断言できますが、NSCA-CPTは「最初の一歩」として最適な資格です。
科学的根拠に基づいた指導を行うことで、クライアントに安心と信頼を与えることができるので将来的なキャリアアップにもつながるでしょう。パーソナルジムの開業や、トレーナーとしての信頼性を高めたい方にとって、取得を強くおすすめできる資格です。
記事執筆 監修者

株式会社ノバス 代表取締役 脇坂諭
パーソナルジム ノバス代表 / キャリア採用担当
採用HP:新卒、キャリア採用のご案内
【キャリア】
鹿屋体育大学 体育学部 体育・スポーツ課程を卒業後、サッカー選手として現J3カマタマーレ讃岐に4年間在籍。
引退後、トレーナーとしてのキャリアをスタート。体育スポーツ学の専門性とアスリートとしての経験を活かし、2015年に株式会社ノバスを創業。
パーソナルジム事業に加え、フランチャイズ本部、プロダクト開発、健康ソリューション事業などを展開。
ノバスの理念である「ジムのある暮らしを、一生モノの習慣に」を体現するため、オンラインコンテンツ「ノバスオンライン」の開発など、継続支援システムを構築。
香川県や高松市といった行政との提携実績があり、企業の健康経営支援サポートや、各種セミナーやメディア出演(KSB瀬戸内海放送15回)を通じ、健康の普及に尽力している。
【経歴】
現J3カマタマーレ讃岐 選手
【学歴】
鹿屋体育大学 体育学部 体育・スポーツ課程(学士号)
【保有資格】
健康運動指導士
保健体育教員免許
健康経営アドバイザー
【ノバス店舗一覧】


