COLUMNコラム
【NSCA-CSCS】|認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト資格の徹底解説

2025.11.30
みなさんこんにちは。パーソナルジム ノバス代表の脇坂です。
前回の記事では、パーソナルトレーナーとして最初の一歩に最適な資格「NSCA-CPT」について解説しました。CPTは一般のお客様を対象に健康増進やボディメイクをサポートできるとても実践的な資格でしたが、もしあなたが アスリートのパフォーマンス向上や競技現場での指導 を本気で目指すのであれば、必ず取得すべきなのが NSCA-CSCS(Certified Strength and Conditioning Specialist) です。
CPTが『パーソナルトレーナーの入門編』だとすれば、CSCSは『アスリート指導の最高峰』。大学やプロチームのストレングスコーチも取得している、世界基準の資格です。今回はその全貌を、私の元アスリート・経営者の視点から徹底解説していきます。
NSCA-CSCSの基本情報
NSCA-CSCSは、アメリカに本部を置く NSCA(National Strength and Conditioning Association/全米ストレングス&コンディショニング協会) が認定するパーソナルトレーナー・ストレングスコーチ向けの国際資格です。
CPTが「健康増進や一般層向けの運動指導」を対象としているのに対し、CSCSは 競技者のパフォーマンス向上と怪我の予防 に特化しています。大学やプロチームのストレングスコーチの多くが取得しており、国際的にも高い信頼性を誇る資格です。
認定団体
- 本部:NSCA(本部:アメリカ)
- 日本窓口:NSCAジャパン
受験条件
- NSCAジャパン会員である
- 学位(学士・修士・博士)取得者、または高度専門士の称号の保持者
- 有効なCPR/AEDの認定者
- CSCS認定試験 基礎科学セクションに合格
- CSCS認定試験 実践/応用セクションに合格
試験概要
CSCSの資格認定試験は、基礎科学セクションと実践/応用セクションの2つのセクションで構成されています。
基礎科学セクション
スコアード問題80問とノンスコアード問題15問で構成されています。
出題範囲
- エクササイズサイエンス
- スポーツ心理学
- 栄養学
- ノンスコアード問題
実践 / 応用セクション
スコアード問題110問、ノンスコアード問題15問で構成されています。エクササイズテクニックなどに関する映像や画像を見て解答する問題が30〜40問含まれます。
出題範囲
- エクササイズテクニック
- プログラムデザイン
- 組織と運営
- テストと評価
- ノンスコアード問題
問題数
- 基礎科学セクション 95問
- 実践/応用セクション 125問
試験時間
- 基礎科学セクション 1時間30分
- 実践/応用セクション 2時間30分
*基礎科学セクションと実践/応用セクションの間には15分間の休憩時間が与えられます。
受験料
- CSCS認定試験 50,270円(税込)
- 1セクション 34,100円(税込)
*初回受験の方は、必ず両セクションを受験する必要があります。
合格率:50%前後(CPTより難易度は高め)
単純な暗記ではなく、現場で実際に活かせる理解力 が求められる資格です。フォーム指導やプログラム設計、評価方法など、すべてが実践的であり、アスリート指導に直結しています。
学べる内容
CSCSで学べるのは「アスリート指導の総合力」です。
1. 運動生理学・バイオメカニクス
ATP-CP系・解糖系・酸化系のエネルギー供給システム、筋収縮の仕組み、骨格筋線維タイプなどを学びます。これにより、競技特性に応じた科学的プログラムを設計できます。
2. ストレングス&パワートレーニング
スクワット、ベンチプレスに加え、クリーンやスナッチなどのオリンピックリフティングも習得。爆発的パワー向上に不可欠なリフトを安全かつ効果的に指導できます。
3. スピード・アジリティ・持久力の開発
90分間走り切る持久力と、試合終盤のスプリント力を同時に鍛える方法など、競技特性に合わせたトレーニング法を学べます。
4. 栄養学
マクロ栄養素の摂取量やタイミング、試合前後の食事やサプリメントの活用など、パフォーマンス向上に直結する栄養戦略を学習。
5. テスト・評価
1RMテスト、スプリント測定、最大酸素摂取量などの評価方法を習得。トレーニング効果を客観的に数値化できます。
6. 施設運営・安全管理
複数選手が同時にトレーニングを行う際の安全管理、法的責任、施設運営も学習。チーム現場でのマネジメント力が身につきます。
資格取得のメリット

CSCSを取得するメリットは、経営者としても強く実感しています。
- アスリート指導の専門家としての信頼性
プロチームや大学の採用条件に「CSCS保持者」と明記されることもあり、現場で即戦力として評価されます。 - 科学的根拠に基づいた指導が可能
経験則だけでなく、科学的に裏付けられたプログラムを提供できるため、選手やチームからの信頼が高まります。 - キャリアの幅が広がる
CPTが一般クライアント向けであるのに対し、CSCSはチームや競技者に直結しています。プロスポーツ、大学、企業スポーツなど、選択肢が大きく広がります。
私が経営者としてCSCSの価値を感じるのは、持っているだけでトレーナーとしての信頼性が圧倒的に高まる点です。CSCS保持者は、理論に基づいた指導ができることが証明されているため、採用やチームの現場でも即戦力として期待されます。
科学的根拠に基づいたトレーニングプログラムを提供できることは、クライアントやチームからの信頼を得やすく、結果的にジム全体のブランド価値や指導の質向上にもつながります。
資格を活かせるフィールド
CSCS保持者が活躍できる現場は多岐にわたります。主なフィールドは以下の通りです。
- プロチームや実業団のストレングスコーチ
- 大学・高校の部活動サポート
- パーソナルジムでのアスリート指導コース
- 地域クラブチームやスポーツアカデミー
- フィットネスクラブのアスリート部門
これらの現場では、単にトレーニングを教えるだけでなく、選手の特性に合わせた科学的プログラムの作成、パフォーマンス評価、怪我予防などが求められます。
例えば、プロチームでは、選手一人ひとりの体力特性やポジションに応じてプログラムを個別化する必要があります。大学や高校では、成長期の選手に安全で効果的なトレーニングを指導することが重要です。
さらに、パーソナルジムやアカデミーでは「競技特化型コース」の責任者として、ジュニアアスリートやセミプロ選手を対象に科学的に裏付けられた指導を行えます。地域クラブやスクールでは、体力測定やトレーニング効果の可視化により、指導の質を大きく向上させられます。
他の資格との違い
トレーナー資格は数多く存在しますが、CSCSは特に「アスリート特化」「学術的根拠」「国際的信頼性」という3点で際立っています。
まず、アスリート特化です。CPTは一般向けに健康増進やボディメイクを目的としたプログラム作成に重点を置きますが、CSCSは競技力向上と怪我予防に直結したプログラム設計を学べます。たとえば、サッカー選手向けに「試合終盤のスプリント力を落とさず持久力を維持する」ためのトレーニングを、科学的な理論に基づき構築できる点がCPTとの大きな違いです。
次に、学術的根拠です。CSCSのカリキュラムは大学レベルの運動生理学、バイオメカニクス、栄養学に基づいています。単なる経験則ではなく、理論的に「なぜこのトレーニングが必要なのか」を説明できるスキルが身につきます。これはチームやアスリート本人への説得力にもつながり、指導者としての信頼度を格段に高めます。
そして、国際的信頼性です。CSCSはアメリカをはじめ世界中のプロチームや大学で認知されており、国内だけでなく海外での活動にも強い資格です。
実際、私が採用する側の立場でも、CSCS保持者は「即戦力かつ科学的に指導できる人材」と評価しています。CPTや国内資格と比較しても、アスリート指導の現場で求められるスキルが体系的に整っている点は大きな強みです。
CPTや国内資格と比較すると、CPTは一般向け総合トレーナー資格、NESTA-PFTは独立・集客向き、健康運動指導士は医療・介護に特化。
CSCSは「競技者向け・科学的指導」に特化しており、CPTで基礎を固めた後に挑戦することで、現場での対応力と専門性を同時に高めることができます。
まとめ
NSCA-CSCSは、アスリートを本気でサポートしたい人にとって、最高峰の資格です。
CPTで基礎を固め、CSCSで競技者向け専門性を身につける。これが、トレーナーとしてキャリアを築く最短ルートです。
経営者として断言しますが CSCS保持者は、現場で即戦力になるだけでなく、長期的に信頼され続ける人材です。
「スポーツに人生を捧げたい」
「アスリートの可能性を最大限に引き出したい」
そんな人にこそ、NSCA-CSCSは最強の武器になります。
記事執筆 監修者

株式会社ノバス 代表取締役 脇坂諭
パーソナルジム ノバス代表 / キャリア採用担当
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【キャリア】
鹿屋体育大学 体育学部 体育・スポーツ課程を卒業後、サッカー選手として現J3カマタマーレ讃岐に4年間在籍。
引退後、トレーナーとしてのキャリアをスタート。体育スポーツ学の専門性とアスリートとしての経験を活かし、2015年に株式会社ノバスを創業。
パーソナルジム事業に加え、フランチャイズ本部、プロダクト開発、健康ソリューション事業などを展開。
ノバスの理念である「ジムのある暮らしを、一生モノの習慣に」を体現するため、オンラインコンテンツ「ノバスオンライン」の開発など、継続支援システムを構築しています。
香川県や高松市といった行政との提携実績があり、企業の健康経営支援サポートや、各種セミナーやメディア出演(KSB瀬戸内海放送15回)を通じ、健康の普及に尽力しています。
【経歴】
現J3カマタマーレ讃岐 選手
【学歴】
鹿屋体育大学 体育学部 体育・スポーツ課程(学士号)
【保有資格】
健康運動指導士
保健体育教員免許
健康経営アドバイザー
【ノバス店舗一覧】


