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【PHI-PBEI】|基礎から学べるピラティスの資格について詳しく解説します

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2025.12.9

みなさんこんにちは!ノバス代表の脇坂です。

ここ数年、日本でもピラティスの人気が一気に高まっているのを実感します。特にマシンピラティスは女性だけでなく男性やアスリート層にも広がりを見せ、私が運営しているパーソナルジムでもマシンピラティスを導入したことで、多様な目的を持つクライアントが訪れるようになりました。

ただ、いざ「ピラティスを学びたい」と思っても、BASIやSTOTT、PHIなど多くの団体があり、「どれを選ぶべきか?」と迷う方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、ピラティスの中でも比較的基礎から学べる入門の資格として知られる PHI-PBEI(PHI Pilates Basic Exercise Instructor/PHIピラティス ベーシックエクササイズインストラクター) をご紹介します。

この資格は、これからピラティスを学びたい方や、すでにフィットネスやリハビリの現場で活動している方が「ピラティスを武器にしたい」という時にとても役立つ内容となっています。私自身、経営者目線で見ても「スタッフ教育の第一歩」として活用できる資格です。今回はその概要から学べる内容、取得のメリット、活かせるフィールド、他資格との違いまで詳しく解説していきます。


PHI-PBEIの基本情報

PHIピラティスは、アメリカ・ピッツバーグ大学医学部教授で理学療法士でもある Dr. ラファエル・ビニー が創設した団体です。医科学的な裏付けを持ち、「リハビリとフィットネスをつなぐピラティス」として世界的に広まっています。その中で PBEI は、PHIピラティスの入門資格にあたり、マットを使った基本的なエクササイズを習得し、指導できることを目的としています。

認定団体

受講条件

  • 運動指導経験がある方や医療系有資格者が多いが、必須条件は厳しくない
  • ピラティス初心者でも受講可能(ただし基礎体力と学ぶ意欲は必要)

講習・試験概要

  • 受講形式:数日間の集中講習(対面が基本)
  • 内容:マットピラティスの基礎エクササイズ、姿勢評価、安全管理
  • 認定:修了試験(筆記+実技)に合格することで資格取得

BASIが「包括的な長期コース」なのに対して、PHI-PBEIは「短期集中で基礎を学べる」点が特徴です。最初の一歩としてとても取り組みやすい資格と言えるでしょう。


マシンピラティス

学べる内容

PHI-PBEIを通じて学べるのは、ピラティスの基本的な考え方と、体を安全に動かすための基礎知識です。

1. 姿勢評価と体の機能理解

  • 骨盤や脊柱のニュートラルポジションを理解し、正しい姿勢を見極める力が身につきます。
  • クライアントの動作のクセやアンバランスを評価できるようになります。

2. マットエクササイズの基本

  • 呼吸法、体幹の安定、柔軟性を高めるエクササイズを習得。
  • 器具を使わないので、どんな環境でも指導が可能。

3. リハビリ的視点

  • PHIは医療分野から発展した背景があり、腰痛や肩こりなどの不調改善に役立つ考え方も学べます。
  • 医療従事者が受講するケースも多いのが特徴です。

4. 安全管理と指導法

  • 初心者でも安心して取り組めるような段階的な指導法を学びます。
  • 怪我のリスクを最小限に抑える指導が可能になります。

これらを体系的に学ぶことで、単なるエクササイズの模倣ではなく、クライアントの体の状態に応じた「根拠ある指導」ができるようになります。ピラティスは一見シンプルな動きでも奥が深く、正しい評価と修正ができるかどうかが大きな分かれ道になります。PHI-PBEIはまさにその土台を作るための資格であり、ここで得た知識やスキルは今後のキャリアにおいて必ず役立つものになるでしょう。


資格取得のメリット

経営者としての目線からお伝えすると、PHI-PBEIは「スタッフに最初に取らせたい資格」のひとつです。理由は

  1. 短期間で基礎を身につけられる
    → 長期養成コースよりも早く現場に活かせる。
  2. 安全性に優れた指導が可能
    → 解剖学やリハビリ的視点をベースにしているため、安心して任せられる。
  3. 幅広い対象者に対応できる
    → 運動初心者、高齢者、産後女性など、マットピラティスはニーズが多い。
  4. 上位資格へのステップアップが可能
    → PBEIを土台に、PHIマットインストラクターやマシン資格へ進むことができる。

私の経験から言うと、PHI-PBEIは「短期で実践力を身につけられる」点が非常に魅力です。スタッフ教育の観点からも、基本をしっかり学んでいる人材は安心してクライアントを任せられます。

さらに、ピラティスの強みは「幅広い層に対応できる」こと。ジムのお客様にはダイエット目的の若者もいれば、姿勢改善を求めるビジネスパーソン、リハビリ後の高齢者など実に多様な方が来られます。そうしたニーズに応えられるトレーナーは、クライアントからの信頼を集めやすく、結果的にリピート率や顧客満足度の向上にもつながります。

PBEIは次のステップとなる上位資格への入り口でもあるため、キャリア形成を考える人にとっても無駄のない選択です。資格取得はゴールではなくスタートですが、現場で即戦力になれる学びを得られる点で、非常に価値の高い資格だと感じています。


資格を活かせるフィールド

ピラティス

PHI-PBEIを取得すると、以下のような場面で活用できます。

  • パーソナルジムやスタジオ
    マットを使ったセッションを導入し、ボディメイクや姿勢改善に応用可能。
  • フィットネスクラブ
    グループレッスンやイベント形式での活用に強い。
  • 医療・リハビリ施設
    医療従事者が取得すれば、患者のリハビリや再発予防に役立つ。
  • 地域の健康事業
    高齢者向けの運動指導、介護予防プログラムでも応用できる。


PHI-PBEIで学んだ知識やスキルは、幅広い現場で活かすことができます。たとえば私のジムでは、マシンピラティスを導入していますが、実際に指導のベースとなっているのはマットで培った基礎力です。マシンは確かに魅力的で、多様な動きを引き出せますが、クライアントの姿勢評価や体幹の安定性を整える基盤がなければ効果は半減してしまいます。その意味で、PBEIで身につく基礎指導のスキルは、マシンピラティスを効果的に活用するうえでも大きな強みになります。

さらに、パーソナルジムやフィットネスクラブではもちろん、リハビリや医療の現場、高齢者の介護予防といった分野でも活用可能です。特に最近は、ダイエットやボディメイクを目的とする方から、腰痛改善や姿勢矯正を望む方まで、ニーズが多様化しています。こうした幅広い層に対応できるのは、医療的な背景を持つPHIピラティスならではの強みです。

つまりPHI-PBEIは「どんな現場にも持ち込める武器」であり、パーソナルトレーナーにとっては活動の幅を広げる心強い土台となる資格と言えるでしょう。


他の資格との違い

ピラティス関連資格は数多くありますが、PHI-PBEIの特徴は以下の点にあります。

  • 短期集中で取得可能(BASIなどの包括資格より短い期間で修了)
  • 医療寄りの視点が強い(理学療法士や医療従事者の受講者が多い)
  • マット中心(環境を選ばずすぐ実践できる)

ピラティス資格は数多く存在するのでどれを取得するのか悩むと思います。たとえば、BASIピラティスコンプリヘンシブはマットからマシンまで体系的に学べる総合資格で、世界的に知名度が高く、幅広い現場で活かせるのが魅力です。

一方で学習ボリュームが非常に大きく、時間的・費用的な負担も大きくなります。STOTTピラティスは最新のリハビリ理論やスポーツ科学を取り入れた現代的なプログラムが強みで、医療従事者からの支持も厚い資格です。しかし海外色が強く、教材や学習の難易度の高さが壁になる方も少なくありません。

これに対してPHI-PBEIは「まず現場で活かせる基礎を学ぶ」ことに重点を置いており、短期間で姿勢評価や呼吸法、体幹の安定性といったピラティスの本質を習得できます。私のジムでも新人トレーナーが最初に学ぶのはこの資格で、シンプルながら実践的なカリキュラムは即戦力につながります。

つまりPHI-PBEIは、ピラティスを本格的に学ぶ入口として最適であり、その後にBASIやSTOTTといった総合資格にステップアップしていく土台を築ける存在といえるでしょう。


まとめ

PHI-PBEIは、ピラティスを基礎から学びたい方にとって非常に取り組みやすい資格です。安全性と汎用性が高く、初心者からリハビリ分野まで幅広く対応できるため、今後のキャリアを広げる大きな一歩となります。

私自身、ジム経営をしていて感じるのは「ピラティスができるトレーナーは間違いなく強い」ということです。マシン導入が進む中でも、まずはマットでの基礎が大切。PHI-PBEIはその最適なスタート地点になるでしょう。

これからピラティスを学びたい方や、トレーナーとして一歩踏み出したい方に、ぜひおすすめしたい資格です。

記事執筆 監修者

ノバス 代表 脇坂諭

株式会社ノバス 代表取締役 脇坂諭
パーソナルジム ノバス代表 / キャリア採用担当
採用HP:新卒、キャリア採用のご案内

【キャリア】
鹿屋体育大学 体育学部 体育・スポーツ課程を卒業後、サッカー選手として現J3カマタマーレ讃岐に4年間在籍。

引退後、トレーナーとしてのキャリアをスタート。体育スポーツ学の専門性とアスリートとしての経験を活かし、2015年に株式会社ノバスを創業。

パーソナルジム事業に加え、フランチャイズ本部、プロダクト開発、健康ソリューション事業などを展開。

ノバスの理念である「ジムのある暮らしを、一生モノの習慣に」を体現するため、オンラインコンテンツ「ノバスオンライン」の開発など、継続支援システムを構築。

香川県や高松市といった行政との提携実績があり、企業の健康経営支援サポートや、各種セミナーやメディア出演(KSB瀬戸内海放送15回)を通じ、健康の普及に尽力している。

【経歴】
現J3カマタマーレ讃岐 選手

【学歴】
鹿屋体育大学 体育学部 体育・スポーツ課程(学士号)

【保有資格】
健康運動指導士
保健体育教員免許
健康経営アドバイザー

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